2012年11月28日 22:14
【北中城】二つの故郷に恩返ししたい-。福島県浪江町出身で37年前に沖縄に移り住んだ陶芸作家の佐野壽雄さん(55)が、故郷の復興を願い、雄雌一対のシーサーを制作した。浪江町とともに被災した新地町を支援する北中城村の有志と意気投合し、シーサー作りを決意。故郷に二度と災いが降りかからないようにと思いを込め、有志を通して今月26日、新地町へ届ける。(吉田伸)
高校時代、テレビで見た沖縄にあこがれ、卒業した1975年、復帰直後の沖縄に移り住んだ。妻子をもうけ、90年代に陶芸の魅力にはまり20年。2000年以降、11回沖展で入選しシーサー大賞展では優秀賞を受賞、現在は北中城村文化協会陶芸部に入っている。
故郷の浪江町は新地町の南約50キロにあり、福島第1原発事故で全住民が避難。帰郷すべきか悩んだが、兄家族が80代の両親と共に内陸部に移り、陶芸を辞めずに沖縄に残った。
今年5月にあった支援バザーで、新地町を継続支援する「YORISOI(よりそい)隊」の大城健さん(37)と交流を深めた。
大城さんらは月1回、沖縄そばの炊き出しなどで現地を訪れており、故郷を気に掛ける佐野さんがシーサーの寄贈を申し入れた。
佐野さんは「みんなを元気づけたい。沖縄の人にはよくしてもらった。頑固親父をイメージした守り神のシーサーを無心で作った」と故郷と沖縄への思いをつなげるように作品に魂を込めた。
16日夜、同隊の壮行会で佐野さんのシーサーや陶芸部の仲間が作った陶器を託された大城さん。「時間がたつにつれ、ボランティアがどんどん減っている」と危機感を募らせて、「一つの村が一つの町を支援する仕組みづくり」への協力を呼び掛けた。
今回は村議会の花崎為継議長や村婦人会のメンバーにも輪を広げ、炊き出し支援と贈呈式に臨む予定だ。
沖縄タイムス2012年11月28日(水曜日)朝刊掲載
記事内容
とうき家~春壽(はるとし)作シーサーが贈り物として喜ばれとても感無量です。
この気持ちをいつまでも心にひめ制作に邁進したいと思います。
今回、中城工房~佐敷工房予定地への大規模な移動作業等がかさなりご同行出来なかった事は申し訳ありませんでした。
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シーサーをお探しのお客様 下記の所で営業しています。
とうき家~春壽 (はるとし)
沖縄県南城市佐敷小谷128番地
(カナビで入力は前後の番地で入力してください。)
TEL 090-4775-3309
定休日:不定休
(ご来店の際はお電話ください。(●^o^●))
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